OpenGoatで階層型AIエージェント組織を試す
OSSの階層型AIエージェントフレームワークOpenGoatを導入し、マネージャーがClaude Code/Codex/Cursorの専門エージェントに仕事を委譲する構成を試した。
OpenGoatで階層型AIエージェント組織を試す
OpenGoatとは
OpenGoatはオープンソースの階層型AIエージェントオーケストレーションフレームワーク。人間の組織構造と同じように、マネージャーエージェントが仕事を分解し、専門エージェントに委譲する。
npmでグローバルインストールできる。
bashnpm i -g openclaw opengoat
OpenClawがマネージャーレイヤー、OpenGoatがワーカーレイヤーを担当する。マネージャーはOpenClawで動作し、実際の実装作業をClaude Code、Codex、Cursorなどの専門ツールに委譲する。
セットアップ
インストール後、ローカルで http://127.0.0.1:19123 にダッシュボードが立ち上がる。ここからエージェント組織の状態をリアルタイムに監視できる。
bash# OpenClawマネージャーを起動 openclaw start # OpenGoatワーカーをClaude Code連携で起動 opengoat worker --tool claude-code --project ./my-project
設定ファイルでエージェント構成を定義する。
yaml# opengoat.config.yaml organization: manager: model: claude-sonnet-4-5-20250514 role: "プロジェクトマネージャー" workers: - name: implementer tool: claude-code specialization: "TypeScript/React実装" - name: reviewer tool: claude-code specialization: "コードレビュー・セキュリティ" - name: researcher tool: codex specialization: "技術調査・ドキュメント"
何が面白いか
1. マネージャーとワーカーの分離
自分のClaude Code運用では、CLAUDE.mdのAgent Teamルールで同様のことをやっている。OpenGoatはこの「マネージャーが計画し、専門エージェントが実行する」パターンをフレームワークレベルで提供している。
差分は、OpenGoatではマネージャー自身もAIエージェントであること。人間が計画を承認するのではなく、マネージャーエージェントが自律的にタスク分解と委譲を行う。
2. ツール横断
Claude Code、Codex、Cursorを同一の組織内で混在させられる。タスクの性質に応じて最適なツールを選択する。
- 実装が得意なタスク → Claude Code
- 大量の並列調査 → Codex
- エディタ操作が必要な作業 → Cursor
3. CLI-first
Web UIではなくCLIベース。既存のUnixツールチェインと組み合わせられる。launchdで定期実行したり、パイプラインの一部に組み込める。
試してみた所感
小規模なタスク(1ファイルの修正、単一機能の実装)ではオーバーヘッドが大きい。マネージャーの計画フェーズ分だけレイテンシが増える。
一方、複数ファイルにまたがる機能実装や、調査→設計→実装→テストの一連のフローでは恩恵がある。マネージャーが依存関係を考慮してタスクを順序付け、並列実行可能なものは同時に走らせる。
現時点の課題:
- マネージャーエージェントの判断精度がタスク分解の質を左右する
- ワーカー間のコンテキスト共有が限定的(ファイルシステム経由のみ)
- エラーハンドリングとリトライの設計がまだ荒い
自分のAgent Team構成(CLAUDE.mdベース)と比較すると、OpenGoatはフレームワーク側にオーケストレーションロジックがあるため設定が楽だが、カスタマイズ性では手書きのAgent定義に劣る。
しばらく並行で運用して、どちらが実務で使いやすいか見極める。